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ごちそうを囲んで、手を合わせる!命を想う春のひととき沖縄のシーミー

沖縄シークヮーサー本舗のシロマです。
春になると、沖縄ではちょっと不思議で、とても温かい光景が広がります。
お墓の前で家族や、親戚みんなが集まり、ご飯を囲んでにぎやかに過ごすという風景。
それが・・・シーミー(清明祭)
今回は、沖縄のシーミーについてご紹介!
沖縄の春のお盆!?シーミーとは
これは、沖縄の春の伝統行事「シーミー(清明祭)」の一コマ。
お墓の前でごちそうを囲み、ご先祖様に拝み(ウートートー)をしている様子です。
この風習は、琉球王朝時代に中国から伝わったとされており、祖先を大切に思い、久しぶりに会う親戚とお供え物を囲んで交流を深めます。
お墓の前でごちそうを囲み、親戚みんなで集まって笑い合うシーミーは、命のつながりを祝う、明るくてにぎやかな日なのです!
今年のシーミーの時期はいつ?
ちなみに、2025年のシーミーの時期は、4月4日(金)~4月19日(土)
沖縄の各地では、週末になると墓地周辺に車がずらりと並び、あちこちでシートを広げて、にぎやかに過ごす姿が見られます。
少し脱線…沖縄のお墓の特徴とは
沖縄のお墓って、実はびっくりするほどスケールが大きいのを知っていますか?
その理由は…なんと、家族単位だけでなく、親戚一族で一つのお墓を使う文化があるからなんです!
だから、お墓のサイズも桁違い。
「え、これ小さな家!?」と思ってしまうくらい、立派な造りのものが多いんです。
中でもよく見られるのが、「亀甲墓(かめこうばか/きっこうばか)」と呼ばれる、まるで亀の甲羅のような、丸みを帯びたドーム型のお墓。
その前には、広いペースがあって、シーミーのときにはそこにレジャーシートを敷いて、親戚みんなでごちそうを囲むんです。
県外の方が初めて見ると、「えっ!?これが本当にお墓?」「神社か沖縄の伝統建築かと思った…」なんて声もよく聞きます。
でもそれくらい、ご先祖さまと家族みんなで過ごす場所として大切にされているんですね(*^^*)
「奇数」が基本?!シーミー重箱をご紹介!
シーミーに欠かせないのが、お供え分とみんなの分を兼ねた重箱料理。
これら持参し、みんなで「おいしいね!」と分け合いながら過ごすのが、沖縄の春の風景です。
さらに、沖縄の重箱のおかずの数や種類は、奇数が基本なんです。
奇数=縁起の良い“陽の数とされているから。
地域によって少し違いますが、よく見られるのが、三枚肉(ラフテー)、かまぼこ、昆布巻き(クーブマチ)、煮物、天ぷらなどの組み合わせで品数も奇数なんです。
シーミーの時期の、イオンや地元のスーパーなどは、シーミー用の重箱セットやオードブルを販売しているんですよ!
沖縄以外ではあまり馴染みのない光景でビックリするかもしれませんね(笑)
命どぅ宝(ぬちどぅたから)という想い
沖縄では、「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」=命こそ宝という言葉がとても大切にされています。
シーミーは、ただ手を合わせるだけでは無く
「また元気にみんなで集まれました」「いつも見守ってくれてありがとう」 と、そんな感謝の気持ちを、ご先祖さまに伝えるあたたかな時間なんです。
以上、沖縄のシーミーについてのご紹介でした!
もし4月に沖縄を訪れたら、お墓の前でにぎやかに楽しむ家族たちの姿を見るかもしれません。
遠く離れていても、春という季節は、家族のことやご先祖さまを想うのにぴったりな時期。
この春、ちょっとだけ沖縄の文化に触れてみませんか(*^^*)