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- 沖縄の昔ばなし【白銀堂(はくぎんどう)のおはなし】
2026.09.14
沖縄の昔ばなし【白銀堂(はくぎんどう)のおはなし】

はいさい!
沖縄シークヮーサー本舗です。
沖縄には、昔から人々の暮らしの中で語り継がれてきた、
さまざまな昔話や言い伝えがあります。
今回はその中から、「白銀堂(はくぎんどう)のおはなし」をご紹介します。
どうぞ、ゆっくりお楽しみください。
むかし、沖縄に一人の漁師がいました。
あるとき台風にあい、
漁に使う道具を失くしてしまいました。
困った漁師は、薩摩の侍からお金を借りることにしました。
約束は、一年後にお金を返すというものでした。
ところが一年経っても、
漁師は借りたお金を返すことができませんでした。
漁師は侍に、
「もう一年待ってくれ」と頼みました。
すると侍は怒り、
刀を抜いて漁師に斬りかかろうとしました。
「意地ぬ出じねー 手ぃ引き
手ぃぬ出じねー 意地引き」
意地が出たら、手を引きなさい。
手が出そうになったら、意地を引きなさい。
そう言って漁師は、
「一年後には必ず返します」と侍に約束しました。
それから侍は、薩摩の家へ帰りました。
家へ戻ると、
妻が一人の男と一緒に寝ているのが目に入りました。
侍は怒り、
思わず刀を抜きました。
けれどそのとき、
沖縄の漁師が言った言葉を思い出しました。
「意地が出たら、手を引きなさい。
手が出そうになったら、意地を引きなさい。」
侍は刀を収め、
心を落ち着かせて、もう一度よく見てみました。
すると、男だと思っていたのは、
妻を守るために男の格好をしていた
侍の母親だったのです。
漁師の言葉を思い出したことで、
侍は母親と妻を傷つけずに済んだのでした。
その後、侍は再び沖縄へ戻り、
漁師のもとを訪れました。
「お前の言葉のおかげで、
母も妻も殺さずに済んだ。
貸した金は、もういらない。」
ところが漁師も、
「そうはいかない」と、
約束通りお金を返そうとしました。
侍も受け取ろうとせず、
漁師も持ち帰ろうとしません。
二人とも最後まで譲りませんでした。
白銀堂のはじまり
結局、どちらもお金を受け取ろうとしなかったため、
二人はそのお金を岩の下に埋めました。
その場所を後の人々が神様として拝むようになり、
「白銀堂」と呼ばれるようになったと伝えられています。
沖縄で昔から語り継がれてきた物語。
お話を通して、沖縄の文化や暮らしを
少しでも身近に感じていただけましたら幸いです。
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