2026.09.14

沖縄の昔ばなし【白銀堂(はくぎんどう)のおはなし】

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はいさい!
沖縄シークヮーサー本舗です。

沖縄には、昔から人々の暮らしの中で語り継がれてきた、
さまざまな昔話や言い伝えがあります。
今回はその中から、「白銀堂(はくぎんどう)のおはなし」をご紹介します。
どうぞ、ゆっくりお楽しみください。

OKINAWA FOLKTALE
白銀堂はくぎんどうのおはなし

白銀堂のおはなし

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むかし、沖縄に一人の漁師がいました。

あるとき台風にあい、
漁に使う道具を失くしてしまいました。

困った漁師は、薩摩の侍からお金を借りることにしました。

約束は、一年後にお金を返すというものでした。

ところが一年経っても、
漁師は借りたお金を返すことができませんでした。

漁師は侍に、
「もう一年待ってくれ」と頼みました。

すると侍は怒り、
刀を抜いて漁師に斬りかかろうとしました。

◆ ◆ ◆

「意地ぬ出じねー 手ぃ引き
手ぃぬ出じねー 意地引き」

意地が出たら、手を引きなさい。
手が出そうになったら、意地を引きなさい。

そう言って漁師は、
「一年後には必ず返します」と侍に約束しました。

◆ ◆ ◆

それから侍は、薩摩の家へ帰りました。

家へ戻ると、
妻が一人の男と一緒に寝ているのが目に入りました。

侍は怒り、
思わず刀を抜きました。

けれどそのとき、
沖縄の漁師が言った言葉を思い出しました。

「意地が出たら、手を引きなさい。
手が出そうになったら、意地を引きなさい。」

侍は刀を収め、
心を落ち着かせて、もう一度よく見てみました。

すると、男だと思っていたのは、
妻を守るために男の格好をしていた
侍の母親だったのです。

漁師の言葉を思い出したことで、
侍は母親と妻を傷つけずに済んだのでした。

◆ ◆ ◆

その後、侍は再び沖縄へ戻り、
漁師のもとを訪れました。

「お前の言葉のおかげで、
母も妻も殺さずに済んだ。
貸した金は、もういらない。」

ところが漁師も、
「そうはいかない」と、
約束通りお金を返そうとしました。

侍も受け取ろうとせず、
漁師も持ち帰ろうとしません。
二人とも最後まで譲りませんでした。

おはなしのその後

白銀堂はくぎんどうのはじまり

結局、どちらもお金を受け取ろうとしなかったため、
二人はそのお金を岩の下に埋めました。
その場所を後の人々が神様として拝むようになり、
「白銀堂」と呼ばれるようになったと伝えられています。

◇

沖縄で昔から語り継がれてきた物語。
お話を通して、沖縄の文化や暮らしを
少しでも身近に感じていただけましたら幸いです。

沖縄シークヮーサー本舗
沖縄の昔ばなし

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